中2からの数学 / 一次関数
一次関数の文章題で式が立てられないとき。
変わる量と最初の量を分ける
一次関数の式は覚えているのに、文章題になるとどの数を使うか迷う。そんなときは、いきなり数字を式に入れず、「何が変わるか」「1増えるとどうなるか」「最初はいくつか」の順に書き出してみましょう。学校の問題集とノートを手元に置いて取り組めます。
最初に、xとyが何を表すかを書く
次の問題で考えます。「水槽には初めに12Lの水が入っています。毎分3Lずつ水を入れるとき、入れ始めてからx分後の水の量をyLとします。水は途中で漏れず、水槽の容量は30Lとします。」
ノートには、xは入れ始めてからの時間(分)、yは水槽の水の量(L)と書きます。数字だけに線を引くと、12と3の役割が入れ替わりやすくなります。量の名前と単位まで一緒に確認しましょう。
1分ずつ進めて、増える分と最初の分を分ける
まず、時間を短く区切って水の量を確かめます。
- 0分後:初めにある12L
- 1分後:12+3=15L
- 2分後:12+3×2=18L
- 3分後:12+3×3=21L
x分間に追加される水は3xLです。水槽には初めから12Lあるため、全体の量はy=3x+12となります。一般の形y=ax+bに合わせると、aはxが1増えたときのyの変化量、bはx=0のときのyの値です。この問題ではa=3、b=12です。
「毎分3L」の3にはxが付き、「初めに12L」の12はそのまま足されます。問題文に出てきた順に数字を並べるのではなく、それぞれが何を表すかで置く場所を決めます。
式を立てたら、0と1を入れて確かめる
y=3x+12にx=0を入れるとy=12、x=1を入れるとy=15。どちらも問題の条件と合っています。
もしy=12x+3としてしまうと、0分後の水が3Lになり、初めの12Lと合いません。y=3xだけなら0分後が0Lになり、初めから入っていた水が抜けています。式を見直すときは、「計算が合うか」だけでなく「場面の意味に合うか」も確認します。
この問題で水槽がいっぱいになるのは、3x+12=30よりx=6、つまり6分後です。水を入れ始めてから満水になるまでを扱うので、0≦x≦6です。式ができても、問題で扱える時間の範囲は別に確認しましょう。
減る問題では、1増えたときの変化に符号を付ける
次は「初めに20Lの水があり、毎分2Lずつ水を抜く」場合です。抜き始めてからの時間をx分、残る水の量をyLとすると、0分後は20L、1分後は18L、2分後は16Lです。
xが1増えるごとにyは2減るため、変化量は−2。式はy=−2x+20です。「毎分2L」とあるから必ず+2xになるわけではありません。増えるのか減るのかを、前後の言葉まで読んで判断します。空になるまでなら0≦x≦10です。
また、初めの量が0で、毎分3Lずつ増えるなら式はy=3xです。常に定数を足す必要があると考えず、x=0のときの量を確かめます。
「最初の量」が直接書かれていないとき
「毎分3Lずつ水を入れ、2分後には18Lになった」という条件だけなら、18Lは最初の量ではありません。2分間に増えた量は3×2=6Lなので、最初の量は18−6=12Lです。
式で考えるならy=3x+bにx=2、y=18を入れ、18=6+bからb=12を求めます。y=3x+18と決める前に、その18が「何分後の量」なのかを確かめてください。
学校の問題で試す、四つのメモ
- 量と単位:x、yはそれぞれ何を表すか。
- 1増えたとき:xが1増えると、yはいくつ増減するか。
- 0のとき:x=0のとき、yはいくつか。直接書かれていなければ他の条件から求める。
- 確かめ:条件にある値を式へ戻し、答えとxの範囲を確認する。
練習として、初めに8L、毎分4Lずつ水を入れる場合を考えてみましょう。式はy=4x+8、3分後は20Lです。答えを見る前に、4と8がそれぞれ何を表すかを言葉で説明してみてください。
条件の整理はできても計算で止まるなら、数学で戻る場所の見つけ方へ。解き終えた問題を復習につなげたいときは、テストの解き直しの進め方を使えます。